• 先輩社員の就職活動

先輩社員の就職活動

ゼミでは比較文化学を専攻。ドイツと日本における戦後の豊かさの違いをレポートするが、本人いわく「真面目な学生ではまったくなかった」とのこと。大学時代はテニスとアルバイトに明け暮れる毎日で、結婚式のウェーター、ゴルフ練習場受付、お中元の夜間仕分け、テニスのヒッティングパートナーなど、20種類近い仕事を経験。
92年の就職活動では某航空会社のパイロット試験を受けるも、身体検査で不合格に。その翌月に、パイロットになれなかったらと、かねてから決めていたドイツ/オーストリアへの語学留学を敢行し、約1年後帰国。周りの人よりも就職活動は出遅れてしまい「同期の中でも最後に内定をもらった」と当時を振り返る。13年前に結婚し、現在は妻と娘2人の4人でタイに暮らす。今年45歳。

すべて落ちた就職活動

海外関連の仕事がしたくて、最初は商社と旅行代理店を中心に活動していましたが、面接が進むにつれて、何か自分が求めていたものと違うと感じてしまい、それが相手にも伝わってしまったのでしょう、見事に全部落ちてしまいました。他の業界は真面目に受けておらず、途方に暮れていたのを覚えています。
そんな時に、友人から「ピジョンという女性に人気のある企業が、まだ応募を受け付けている」と教えてもらったのです。調べてみると、店頭公開企業(当時)であり、海外展開も行ってはいましたが、まだそれほど売上高が大きくないことが分かり、それであれば“今後は海外事業の拡充もあるのでは”と思って応募しました。

面接での嘘

いくつかの企業を受けましたが、海外営業がしたいと言ってもまったく相手にしてもらえないこともあったので、“国内営業希望と言った方がいいのかな”と悩んだこともありました。きっと就職活動のプレッシャーで自分自身が追い込まれていたのでしょう。実際、ある食品メーカーを国内営業希望で受けたのですが、面接では借りてきた猫のようになってしまい、散々な結果に…。嘘を言っても、後々自分が後悔しますし、やはり正直な自分をぶつけるしかないと改めて思いました。ピジョンには“素の自分”で行き、面接時に自分の可能性を見出してもらったと考えています。短時間の面接で自分を理解してもらうのは本当に難しい。そういう意味で、面接時に真摯に向き合ってくれたピジョンに出会えたことは幸運だったと思います。
あと、これを読んでいらっしゃる学生の皆さんへのアドバイスですが、ピジョンに入るかどうかに関わらず、是非色々な人の意見を聞いてほしいと思います。私自身は周囲には相談せず、自分一人で就活していましたが、その分遠回りをしたのも事実です。出来れば社会人10年目位の方に、アドバイスをもらってみてください。きっと得られるものがあると思います。

松鳥の仕事

アメリカの母乳関連用品で高い市場シェアを持っていたランシノ社を、2004年4月にピジョンが企業買収したのですが、私は買収前の2003年9月からピジョンからの派遣という形でランシノ社で働き始めました。買収後は、同社のDirector及び、New Product DevelopmentのVice Presidentとして、大きく3つの業務を手がけてきました。一つ目はアメリカやヨーロッパへ向けたランシノブランドでの新商品開発。これは日本のピジョン(開発グループ)と二人三脚で進めるもので、私は欧米での消費者調査やマーケティングを担当していました。
ヒット商品の模索から、スケジュール管理、パッケージデザインの立案、初回オーダー発注、船積みまでが主な仕事。同時に欧米での特許や各種法規制などもピジョンの知的財産権グループや品質管理グループ、外部機関を巻き込んで、欧米で問題なく商品が販売出来る体制を確立していきました。二つ目はピジョン商品の中南米向け営業。パナマやチリをメインに、ピジョンはラテンアメリカの10カ国以上へ商品を販売しています。営業責任者として、販促活動の支援、ブランド戦略立案、新商品PRなどを現地代理店と話し合いながら展開していきました。
三つ目はランシノ商品の全米での販促活動やM&Aの検討です。欧米で開催される育児関係の展示会への参加や、消費者動向の調査、また欧米の育児市場に関わる情報を集めることで、赴任中の約9年半でランシノ社として3件のブランド買収(アメリカ/イギリス/イタリアのブランド)、1件の企業買収(トルコの会社)を行いました。

2013年4月からはタイへ赴任し、母乳パッド、ベビーワイプ、哺乳瓶洗剤やシリコン/プラスチックの射出成形品の生産/販売を行うPIGEON INDUSTRIES THAILAND LTD., Co.の代表取締役社長を務めていました。
現在はランシノ事業本部 副本部長としてアメリカで仕事をしています。ランシノ事業本部は新設の部署となりますので、大変なこともたくさんありますが、大変だからこそ味わえるやりがいがあります。欧州・北米のお客様からランシノブランドをより一層信頼して頂けるよう、事業運営にしっかりと取り組んでいきます。