2019年活動報告

①経営トップのコミットメント

ブランドプロミス:
Celebrate babies the way they are 赤ちゃん一人ひとりが生まれ持った輝きを育む

存在意義:
赤ちゃんをいつも真に見つめ続け この世界をもっと赤ちゃんにやさしい場所にします

私たちは、赤ちゃんをいつも真に見つめ続け、この世界をもっと赤ちゃんにやさしい場所にするために存在します。消費者である赤ちゃんとお母さんを取り巻く社会課題の解決をすることで、企業として持続的な成長を目指します。

②コーポレート・ガバナンスの確保

  • ISO10002苦情対応マネジメントに基づき、活動をしています。
  • 毎日、当日寄せられた「お客様の声」を国内外グループ会社を含めた社長をはじめ経営層や社員と内容を共有し続けています。
  • お客様相談室は、「マネジメントレビュー」を7月、12月の2回開催し、お客様からお寄せいただく「お客様の声」を社長と経営層に報告し、課題について議論しました。
  • 2019年4月に「Pigeon ESG/SDGs基本方針」を策定し、SDGsに代表される社会課題の解決に貢献すべく事業活動を進めています。
  • マネジメントレビューの様子

  • マネジメントレビューの様子

③従業員の積極的活動

全新入社員はCS研修プログラムを受講しました。4月に全体研修にてお客様対応の基本や商品の使い方を学び、5月から2019年12月まで個別に知識を習得するフォローアップ研修を全7回とeラーニングを受講し、最終回でまとめテストに全員合格しました。

  • 新入社員CS研修の様子

  • 新入社員CS研修の様子

お客様の声を理解するための活動として、お客様の声を聴く研修プログラムをピジョン全国10事業所及び5つの国内グループ会社の社員に向けて、計20回実施をしました。

  • お客様の声を聴く会の様子

  • お客様の声を聴く会の様子

「男女問わず育児を語れる」ように男性社員を対象とした、1カ月間の育児休業制度「ひとつきいっしょ」を導入しています。2019年の取得率は100%でした。

  • 男性社員の育児休業「ひとつきいっしょ」の記録

  • 男性社員の育児休業「ひとつきいっしょ」の記録

2018年より再び流⾏が始まり社会問題となっている風疹は、妊娠中の方に感染すると、先天性心疾患、白内障、難聴などの先天性風疹症候群をもった赤ちゃんが生まれてくる可能性が高くなります。ピジョンは、先天性⾵疹症候群で⽣まれる⾚ちゃんの数を減らす一助となるため、「ピジョン風疹ゼロアクション」を立ち上げました。

2019年度は全従業員を対象とした抗体検査・予防接種受診の推奨と費用負担、⾵疹の啓発活動への募⾦活動、⾵疹の理解を深めるための社内講演会を実施しました。

  • 風疹の理解を深めるための社内講演会の様子

  • 風疹の理解を深めるための社内講演会の様子

④社内関連部門の有機的な連携

お客様の商品に対するご意見・ご要望は、苦情対応マネジメントシステムに則り、品質管理部門、開発部門と共に検討する「カイゼン会議」(毎月1回開催)にて、商品の改善につなげています。2019年度の具体的な改善に結びついた件数は、11件でした。

  • 苦情対応マネジメントシステム

  • カイゼン会議の様子

  • 苦情対応マネジメントシステム

  • カイゼン会議の様子

お客様対応品質の向上のため、関連部門交えた教育訓練を計画し、2019年度は国内営業拠点で、お客様対応勉強会を4回開催しました。
また、ベビー用食品に対する理解を深めるため、品質管理部門の社員が講師となり、お客様相談室の社員を対象に勉強会を実施しました。

  • ベビー用食品勉強会の様子

  • ベビー用食品勉強会の様子

⑤消費者への情報提供の充実・双方向の情報交換

ピジョン にっこり授乳期研究会」では、活動の⼀環として、2018年から後期早産児のママが抱く想いを明らかにする研究に取り組んでいます。2019年は、日本母性衛生学会総会・学術集会にて、研究結果の発表を⾏いました。同時に「NICU・GCUに⼊院した後期早産児とそのお⺟様の写真展」を開催し、多くの方々に、ママが抱く想いの⼀端に触れて頂くことができました。
また、研究と後期早産児のママの声をもとに、「ちょっと早く生まれた赤ちゃんのサポートBOOK」を制作し、2020年より配布を始めています。

  • 後期早産児:妊娠34週から36週で出⽣した「ちょっと早く⽣まれた⾚ちゃん」。早産児の約8割、低出⽣体重児の約半数を占めます。
  • NICU:新生児集中治療室
    GCU:新生児回復治療室

「NICU・GCUに⼊院した後期早産児とそのお⺟様の写真展」の様子

  • 「NICU・GCUに⼊院した後期早産児とそのお⺟様の写真展」の様子

妊娠中の方を対象に、年間を通して全国でイベントを開催し、妊娠期や産後の生活を安心して楽しく迎えるための情報提供を行っています。母乳育児について学べる「おっぱいカレッジ」は、2019年に年6回(合計参加人数約900名)開催しました。参加者との対面による直接的なコミュニケーションに限らず、SNSや生配信サービスを利用した情報発信をすることで、参加者の枠を越えた多くのお客様と交流できる場になっています。

また、会場でイベントに参加できない方へ、自宅でも講座が視聴できる「おうちでおっぱいカレッジ」も用意しています。

  • おっぱいカレッジの様子

  • おっぱいカレッジの様子

ピジョン 育児イマLABO

育児を取り巻く環境は、今ママ・パパになる方が赤ちゃんだった頃から大きく変わり、子育てはチームで行っていく時代になりました。そんなイマドキ育児を実践するご家族を調査し、これから育児が始まる妊娠中のママ・パパと、今まさに育児真っ最中の方に新しい育児のカタチをお届けする活動「ピジョン 育児イマLABO」を情報サイト「ピジョンインフォ」にて始めました。様々な方へのインタビューの他、調査データの発表などを行っています。

食物アレルギー・航空輸送に関する情報

お客様相談室へお問い合わせいただく事が多いご質問の、ホームページにて情報提供をしています。

3歳時点における食物アレルギーの有病率は増加傾向にあり、当社にお寄せいただくお問い合わせも増加しています。「お客様サポートサイト」にて、当社の赤ちゃん用飲食品の食物アレルギー情報を一覧で見られるように掲載を開始しました。

また、近年増えております航空輸送に関する情報も掲載を開始しました。

  • 食物アレルギー情報

  • 航空輸送に関する情報

  • 食物アレルギー情報

  • 航空輸送に関する情報

⑥消費者・社会の要望を踏まえた改善・開発

ピジョン 学生アイデアコンテスト2019『ベビーカソン』を開催

社会環境やライフスタイルの変化により育児における課題がますます注目されており、Iotなどの最先端技術によって、より子育てしやすい環境実現にむけた取り組みを進めています。その一環として、ピジョン 学生アイデアコンテスト2019『ベビーカソン』を開催し、「未来を創るベビーカー」として、赤ちゃんやママ/パパの毎日をもっと快適に楽しくするIoTを活用したベビーカーのアイデアを大学生の皆さんより募集しました。

  • ベビーカソンの様子

  • ベビーカソンの様子

  • ピジョン 学生アイデアコンテスト2019 BABYCATHON ベビーカソン

『ベビーカソン』は『ベビーカー』と『ハッカソン』を組み合わせた造語。大学生を対象にしたアイデアコンテストです。激変する社会環境のなか、様々な悩みや課題を抱える子育て層。その声に耳を傾け、IoTを活用したベビーカーを通じた理想の未来を、若きエンジニアと共に描きます。2019年度はその第1回目の開催でした。

グッドデザイン賞の入賞

2019年のグッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)に3輪ベビーカー「palskip(パルスキップ)」が入賞しました。

3輪ならではの安定した走行性はそのままに、「これまでにない軽さ」と「持ち運びのしやすさ」を実現した、3輪エアタイヤベビーカー。

  • palskip(パルスキップ)

  • palskip(パルスキップ)

キッズデザイン賞の入賞

2019年のキッズデザイン賞(主催:特定非営利活動法人 キッズデザイン協議会)に「母乳実感 Coating」、肌研究スキンケア「filbaby(フィルベビー)」が入賞しました。

キッズデザイン賞は、子どもや子どもの産み育てに配慮したすべての製品・空間・サービス・活動・研究を対象とする顕彰制度です。

①母乳実感 哺乳びん Coating

ガラス製の哺乳びんにシリコーンのコーティング加工がされ、マットなテクスチャーでシンプルで大人っぽいデザインです。シリコーンコートが被膜されていることで、万が一びんを割ってしまっても飛散しにくい哺乳びんです。

②肌研究スキンケア filbaby(フィルベビー)

様々なスキンケア商品やスキンケアに関する情報が提供されている中、肌トラブルを抱える赤ちゃんやそれに悩むママ・パパが増え続けている現実と向き合い、ピジョンはもう一度、ベビースキンケアを考え直しました。

BabyTech Award Japan2019の受賞

「さく乳器 母乳アシスト 電動Pro Personal/Pro Personal+/Pigeon Switch」が「BabyTech Award Japan 2019」(主催:株式会社パパスマイル)6部門のうち、「授乳と食事部門」において大賞を受賞しました。

IoT・ICT技術で育児をより安全安⼼、効率化をもたらす商品・サービスをベビーテックと呼び、株式会社パパスマイルが、国産ベビーテック商品やサービスを表彰する国内初のイベント「BabyTech Award Japan 2019」が開催しました。