資本政策の基本方針
当社のビジネスモデルはスリムな資産で効率的に収益を産み出すモデルとなっていることから、外部からの調達に大きく依存することなく、現在の資本構成で将来的なグループ事業の成長に対しても充分対応できるものと考えています。
当社はWACC(加重平均資本コスト)を5%と設定し、その資本コストを大きく上回るPVA(Pigeon Value Addedと称する当社独自の経営指標)、ROIC(投下資本利益率)、ROE(自己資本当期純利益率)の目標値を設定し、実現に向けて具体的な施策を実行し、半期ごとの決算説明会にてその進捗を開示しています。運転資本については、CCC(現金循環化日数)による管理を推進しており、グループ全体で効率化・圧縮に邁進しています。なおWACCに設定している5%は、投資案件のハードルレートのベース値としても活用しています。
また、配当政策については、連結業績や財務状況等のさらなる改善を図りつつ、株主の皆様には現状の配当水準を維持した上での安定的かつ継続的な利益還元を行うことを基本方針としています。
事業ポートフォリオに関する基本方針
当社は、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のために経営資源の最適配分を行うことが重要であると認識しており、事業ポートフォリオを年1回、本決算確定後の2~3月に開催される取締役会において見直しています。各事業を、①Pigeon Wayの存在意義(存在意義の実現に資する事業か?)、②経済価値(資本コスト以上の収益創出が可能な事業か?)、③社会価値(社会課題の解決に資する事業か?)の3つの評価軸を用いて評価し、事業毎に「投資&成長」「現状維持」「構造改革」「縮小/撤退」の基本スタンスを確認しています。