従業員のために

存在意義実現のための人材・組織風土

人的資本価値向上への取り組み

社員を大切にできなければ事業による成功もないと私たちは考えます。
当社が掲げる存在意義を実現するために「社員一人ひとりが自分らしく輝く会社にする」ことを目指し取り組んでいます。

ダイバーシティ&インクルージョンの推進

ピジョングループは、企業倫理指針のひとつに「いかなるときも社員の人権・個性を尊重し、差別のない平等で働きがいのある職場環境を確保するとともに、公正な評価による自己表現の場を提供する」ことを掲げています。国籍、人種、性別、年齢、障がいの有無、性自認や性的指向などを問わず、意欲と能力のある人材を従業員として迎えるとともに、育児や介護、疾病など様々な事情を抱えても十分に能力が発揮できるような職場環境を確保します。また、社員のさまざまなバックグラウンドを基とした違いを尊重して受け容れ、積極的に活かすことにより、変化し続けるビジネス環境や多様化する顧客ニーズに対応しています。表現の自由や結社の自由、さらには信教の自由などの市民的および政治的権利についても社員との対話を図り、その権利を尊重しています。労働面では、コンプライアンス委員会を中心に、コンプライアンスの徹底に努め、国内外における労働者の権利・人権を尊重しています。

※多様性の確保についての考え方や方針などについては、「コーポレート・ガバナンス報告書」の「2.株主以外のステークホルダーとの適切な協議(補充原則2-4-1)」をご参照ください。

ダイバーシティ&インクルージョン方針(ピジョン株式会社)

ピジョンでは「社員一人ひとりが自分らしく輝く会社」を目指し
ダイバーシティ&インクルージョンを推進します
常にPigeon Wayに寄り添い
多様性に対して敬意をもって受容することはもちろん
社員一人ひとりが自分らしさを最大限に発揮できる環境をつくることで
働きがいを実感しつづけられる組織風土を実現します
そして個々の豊かな発想を結び付けて新しい価値を創造することで
お客様や社会に対して貢献します

制定 2022年10月16日

当社では、「ダイバーシティ&インクルージョン方針」に沿って、「多様性の理解と受容」「知識の習得と活用」「自分らしく働くことができる環境と仕組み」をキーワードに様々な角度から取り組みを行って参ります。

人材育成方針(ピジョン株式会社)

「社員一人ひとりがプロフェッショナルとして高い専門性を発揮し、自律した人材として活躍できるよう育成し、人材価値を高めていく」

従業員一人ひとりの能力を高め、最大限引き出していくために、意欲と能力を十分に伸ばす機会を提供し、多様な視点や価値観を尊重しながら個々のキャリア形成を支援し、人材育成に努めることを行動規範といたします。
グローバル化をはじめ、外部環境の変化に適切に対応するためには、一人ひとりがプロフェッショナルとして活躍し、自律した人材の育成が求められます。

そのために、以下を重点に取り組み、社員一人ひとりの役割に合わせた教育研修を実施します。

・職種の枠を超えて通用する共通の“ビジネススキル”および“ビジネススタンス”の育成

・特定の領域で高い専門性を発揮できるプロフェッショナルの育成

・グローバルな環境で活躍できる人材の育成

・多様な視点や価値観を尊重する機会の提供と風土の醸成

・一人ひとりがキャリアをイメージし、キャリアを自身で掴み取る意識の醸成


また、実施内容を適切に評価・フィードバックをすることにより、計画的な人材育成を行います。

制定 2021年12月16日

教育研修体系

2021年1月より、一人ひとりが深い専門性を持つプロフェッショナルになれるよう、社員のキャリア志向・適性に応じた職群の設定と、経年・年功的要素を排除し、各自が担う役割を明確化した新人事制度に移行しています。教育研修も“キャリアを自身で掴み取る”という考えから、指名受講ではなく、ほぼエントリー式で実施いたします。

社会人としての基礎能力を養う「ビジネススタンス」や、職種の枠を超えて通用する“対課題力、対人力、対自分力”といった共通の「ビジネススキル」の強化プログラムを、部署横断で実施しているほか、部署や職種によって異なる固有の専門知識や能力である「テクニカルスキル」の開発については、各部門で教育体系を整備し、研修を実施しています。なお、次世代経営人材やグローバル人材の育成は、選択と集中の考え方のもと、事業を推進するために必要なターゲット層に必要な教育研修を選抜型で継続的に実施いたします。

研修体系

次世代経営人材の育成

「次世代経営人材育成選抜研修」では、ピジョングループの永続的発展に向け、将来の経営層を担う「Pigeon Wayの価値観のもと、人間力を磨き、企業価値を高め続けられる人材」の育成を継続的に行っています。研修は6年ごとに実施し、発掘、育成、活用、登用のプログラムから構成され、各々のプログラム過程で受講生を育成選抜するカリキュラムとなります。過去の受講生の多くは中核人材や経営人材として活躍しています。

  • 次世代経営人材育成選抜研修 プログラム

グローバル人材の育成

国や地域の枠を超えてグループのグローバル展開に貢献、事業を推進する人材を継続的に育成するため、3年ごとにグローバル人材候補者を募集し、選抜育成いたします。グローバル人材候補者を2つの区分(※1)に設定し、1~3年までの期間を設けて個別カルテに沿った教育研修を適宜実施しています。

※1 グローバルプレイヤー:将来、海外出向者として海外関係会社での勤務を希望し、グローバルな環境で業務遂行する人材

        グローバルサポーター:日本国内で海外拠点や海外取引先との協業業務を行う人材

個人や組織の持続的な成長を促進

個人や組織の持続的な成長を促進するために、多様な働き方や視点、価値観を得る機会を提供するため、ダイバーシティに関する研修や、キャリア開発のためのAccelerate My Careerプログラムを実施しています。また、重点テーマ別研修の右脳活性化施策では、美術館での対話鑑賞を実施し、多様な視点、価値観を尊重しながら知覚力を向上させています。更に競争力維持・強化、スピード化のために、DXを推進するための施策にも取り組んで参ります。
なお、社員の自発的なキャリア開発の機会を支援するAccelerate My Careerプログラムで、社内公募、社内インターン、社内プロボノ、社外留職、ボランティア・プロボノ休暇等を実施している他、年代別のキャリア開発研修、自己申告制度、キャリア開発計画制度を定期的に実施しています。

AMC制度利用および研修実施状況(ピジョン株式会社)

項目 単位 20/12月期 21/12月期 22/12月期
社内公募制度 利用者数(人)
社内インターン制度 利用者数(人)
社内プロボノ制度 利用者数(人) 10 
社外留職制度 利用者数(人)
ボランティア・プロボノ休暇制度 利用者数(人) 22  32 
延べ利用者数(人) 27  40 
延べ活動時間(時間) 101.25  150.00 
能力開発のための研修総時間 (時間) 418  8,741  4,142 
社員一人当たりの研修時間 (時間) 21  11 

社員の挑戦を応援 Pigeon Frontier Awards

社員の力を最大限に発揮できるよう、失敗を恐れず未来に向けて挑戦することを応援・表彰するPigeon Frontier Awards(PFA)制度を2019年に導入しました。
この制度では、全社員から自由なアイデアや新しい事業構想を募集し、その中ですばらしい取り組みを表彰するだけでなく、提案された構想を将来的な事業化も視野に発展させていきます。アイデアを実現したい強い気持ちや、それを諦めない熱意がある全社員に応募資格があり、2022年からは応募資格をピジョン株式会社所属の社員に限らず、国内グループ会社の社員に広げました。
幅広い部署からの応募の内、2020年と2021年はそれぞれ7件、2022年は5件が社長直下のプロジェクトとして採用されました。

PFAの特徴

  1. 働いていて楽しい時間を増やすこと
  2. 社員が未来に向けて失敗を恐れず挑戦すること
  3. スピード感を持ってアイデアをカタチにするための社長直下プロジェクト

採用プロジェクト

・2020年採用プロジェクト「Care babies the way they are at NICU」

ニュースリリース「初乳採取サポートデバイス『Precious Drop』発売」     

・2021年採用プロジェクト「育児レポートを書籍化して多くの人に届けよう」

ニュースリリース「書籍『ピジョンの子育て』発売

人材・組織開発責任者(Chief Learning Officer)の制定

人材・組織開発責任者は、短期・中期・長期的な視点による戦略的な社員教育や後継者育成に関して責任を負い、経営目標の達成に必要な教育コンテンツの開発や将来の事業や組織のあり方を踏まえ自社の成長に必要な教育研修体系の開発を指揮します。また、計画に基づき適切に教育研修を実施しているか、その内容に問題がないか等の評価を行い、改善を指示します。人材・組織開発責任者は、人事総務本部長が担います。

社内環境整備方針(ピジョン株式会社)

ピジョングループは、「企業価値は、社会価値と経済価値の総和である」と定義しています。より質の高い商品を世に送り出すためには、社員が働きやすい環境下にあることが必要です。制度の充実や社員の意識改革によって環境整備を図り、全社員が働きやすい職場や風土づくりを積極的に推進しています。

 〇女性の活躍推進支援

 〇LGBTQ+に関する取り組み

 〇ワークライフバランスの推進

 〇「健康経営

女性の活躍促進支援

当社は、女性社員がこれまで以上に活躍できる環境を整備することを特に重要な課題と捉え、「女性活躍推進のための3ヵ年行動計画」を策定し、「女性の気持ちとスキルをバックアップ」「職場の意識改革」「両立支援制度の拡充」を三本柱に制度面でのさらなる充実と社員のマインドセットの両面からの支援を行っています。また女性管理職の育成に注力しており、ピジョン本社における2022年12月期の女性管理職比率は、26.2%となりました。なお、ピジョングループ全体における2022年12月期の女性管理職比率は、40.1%となっています。

女性活躍推進のための3ヵ年行動計画(2023年1月1日~2025年12月31日)<ピジョン株式会社>

  1. キャリアに対する意識改革
  2. 性別に関わらず両立支援に対する意識を高める
  3. 安心して出産・育児・復職が出来る環境を整備する

女性管理職比率

  • 女性管理職比率

LGBTQ+に関する取り組み

当社では、「社員一人ひとりが自分らしく輝く会社」を目指し、セクシュアリティの多様性を受容し、カミングアウトの有無にかかわらず、誰もが自分らしく働くことができる環境と体制を作るための取り組みを実施しています。

ファミリーシップ制度

2022年11月1日付で、事実婚パートナー(同性・異性問わず)を婚姻上の配偶者と同様に社内制度や福利厚生を適用する「ファミリーシップ制度」を導入いたしました。

LGBTQ+ 相談窓口の設置

「LGBTQ+」に関する悩みやハラスメントの悩みについて、相談できる窓口を設置しています。
<窓口担当者> 人事総務部担当者
<利用対象者> ピジョン社員(正社員、嘱託社員、パート社員、アルバイト社員)
※匿名での相談も可能。

ワークライフバランスの推進

ピジョンでは従業員がより働きやすい環境をつくるため、コアタイム(必ず勤務しなければならない時間帯)なしのフレックスタイム制度を導入しています。労働者保護に関する国内規定や、法令・労働協約などで制定された労働時間の遵守はもとより、「19 時退出(退社)ルール」「定時ダッシュDay(週1 日)」などによる社員の長時間労働の抑制や、2019 年4 月からの「テレワーク」の導入などで、ワークライフバランスの推進と労働生産性の向上施策を実施しています。また子育てに携わる企業として、社員の出産・子育て支援のための制度拡充を早くから進め、「ひとつきいっしょ」や、「ライフ・デザイン休暇/休職」、女性の「早期復職支援制度」、「待機児童保育費用援助制度」、「時間短縮勤務制度」など、出産後の復職支援にも力を入れています。ピジョンでは、誰もが当たり前に育児・介護休職を取得できる職場環境を整え、育児を語れる社員の育成を図っており、育児を経験することで、商品開発などの業務においてもその経験を活かす取り組みを進めています。

子育て支援、ワークライフバランスに関連する制度の利用状況

制度名内容利用状況
ひとつきいっしょ

1カ月間、有給で取得できる育児休業制度

(男女共に利用可能)

取得率100%
(2016年1月期からの対象社員100%取得)
取得者数 男性:58名・女性:34名
(2016 年1月期からの7年間累計)

ライフ・デザイン休暇/休職

不妊治療や養子縁組を目的とした最大2年間の休暇・休職制度

2015年、2016年、2017年、2019年、
2020年、2021年、2022年 実績あり

テレワーク

全社員を対象に自宅で就業ができる制度

2019年4月から運用開始

19時退出(退社)ルール

遅くとも19時までには会社を退出するというルール

ひと月当たりの
平均残業時間6時間
(2022年12月期)
定時ダッシュDay 毎週水曜日を定時で退社する日と位置づけ、早帰りを促進する

有給休暇取得率<ピジョン株式会社>

男性社員の育児休業「ひとつきいっしょ」の記録

有給休暇取得率<ピジョン株式会社>

男性社員の育児休業「ひとつきいっしょ」の記録

社員で作り上げる育児制度プロジェクト

2021年、子育て中の社員28名が参加し、社員の生の声を反映した育児制度を作るためのプロジェクトを立ち上げました。その中で発案されたアイデアを活かした新しい育児制度は2022年3月より運用を開始しており、配偶者の産前産後に最大10 日間の休暇を取得することができる「はじめていっしょ休暇」、育児のための時短勤務可能期間を「小学校1年生まで」から「小学校4年生まで」に延長するなど、社員の多様なライフスタイルに柔軟に対応することができる環境を実現することができました。
こういった試行錯誤から蓄積されたナレッジを社会に共有する取り組みも行っており、制度設計や風土づくりを推進し、育児と仕事を両立しやすい社会環境を作っていくことも我々の使命であると考えます。

授乳・さく乳室の設置

子育て中の女性社員の労働環境整備と地域・社会への貢献を目的に、ピジョングループの事業所などに「授乳・さく乳室」を設置し、当社社員のみならず、近隣に勤務・居住するママと赤ちゃんにもご利用いただける施設になっています。

-本社
住所: 〒103-8480 東京都中央区日本橋久松町4-4
TEL: 03-3661-4200
利用可能時間:9:00-17:00

-中央研究所
〒300-2495 茨城県つくばみらい市絹の台6-20-4
TEL: 0297-52-6531
利用可能時間:9:00-17:00

  • 本社にある「授乳・さく乳室」

「プラチナくるみん」の認定取得

こうした取り組みが評価され、厚生労働省が少子化対策や子育て支援などで一定の基準を満たした企業に与える「くるみん認定」を受けた企業の中でも、両立支援の制度の導入や利用が相当程度進み、高い水準での取り組みを行っている企業に評価される「プラチナくるみん」を2018 年に取得しています。

  • プラチナくるみん

「えるぼし」の認定取得

「えるぼし認定」とは、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(「女性活躍推進法」)に基づき、一定基準を満たし、女性の活躍促進に関する状況などが優良な企業を厚生労働大臣が認定する制度です。
当社は、女性の活躍推進につなげる活動の実績において、厚生労働省の掲げる「採用」、「継続就業」、「労働時間等の働き方」、「管理職比率」、「多様なキャリアコース」の5つの基準すべてを満たし、「えるぼし」の最高段階である“三段階目”の認定を2023年に受けました。

労働における安全衛生

労働における安全衛生管理は、日本はもちろんのこと海外においても、各国の法規制を踏まえ、当社労働安全基準に則った非常に厳格な管理がなされています。生産拠点においては、特に徹底した労働安全管理が必要であることから、国際的に広く採用されている労働安全衛生に対するマネジメントシステム規格「ISO45001(OHSAS18001)」を導入し、全拠点の取得率は100%となります。本マネジメントシステムに則り、労働安全基準に関する訓練・研修を受けた従業員数は、1,654名(2022年実績)となります。

「ISO 45001(OHSAS 18001)」認証を取得しているピジョングループ会社(取得率100%)

事業所・会社名所在地
ピジョンホームプロダクツ(株) 静岡県
ピジョンマニュファクチャリング兵庫(株) 兵庫県
ピジョンマニュファクチャリング茨城(株) 茨城県
PIGEON MANUFACTURING (SHANGHAI) CO., LTD. 中国
PIGEON INDUSTRIES (CHANGZHOU) CO., LTD. 中国
PIGEON INDIA PVT. LTD インド
PIGEON INDUSTRIES (THAILAND) CO., LTD. タイ
THAI PIGEON CO., LTD. タイ
PT PIGEON INDONESIA インドネシア
LANSINOH LABORATORIES MEDICAL DEVICES DESIGN INDUSTRY AND COMMERCE LTD. CO. トルコ