トップメッセージ

  • 代表取締役社長 矢野 亮

ピジョングループについて

ピジョンは1957年、初代社長である仲田祐一が次代を担う赤ちゃんの幸せを願い、「赤ちゃんとママのために最良の哺乳器を作りたい」という想いを原動力として、哺乳器の製造からスタートしました。それから60年以上にわたり、当社は子育てのお困りごとを解決するための数々の商品やサービスの提供を通じて、世界中の赤ちゃんとご家族に寄り添ってきました。

私たちピジョングループは、社員一人ひとりが大切にする企業理念として「Pigeon Group DNA・Pigeon Way」を掲げています。そしてPigeon Wayの構成要素の中心である存在意義を「赤ちゃんをいつも真に見つめ続け、この世界をもっと赤ちゃんにやさしい場所にします」とし、その実現に向けた活動を推進できる体制を構築しています。

また、存在意義の実現に向け、当社グループが取り組むべきことを「重要課題(マテリアリティ)」として策定し、事業競争力の向上はもちろんのこと、環境問題への対応のほか、専門的なサポートが必要な赤ちゃん向けの商品の開発・普及や母乳バンクの活動支援など、当社グループならではの視点で、持続可能な社会の発展に貢献していくことを目指しています。

哺乳器はすべての人に喜びと幸せを与えてくれる特別な製品

私は1997年にピジョンに入社して以来、赤ちゃんとご家族に貢献できることにロマンと魅力を感じながら、国内外のさまざまな事業に携わってきました。ピジョンが提供する数々の製品の中でも、哺乳器は赤ちゃんとご家族の豊かな生活を支える最も重要な製品だと考えています。なぜなら哺乳器は、ほとんどの赤ちゃんにとって「人生最初のひと口」となる人工物であり、命を支える重要なものです。また、哺乳器はママにとってはおっぱいからの授乳が難しい時のパートナーであり、さらに、本来なら赤ちゃんへの直接授乳を経験することのできないパパやご家族にとっても、授乳の喜びや幸せを体験させてくれる特別なツールとなるからです。

60年以上におよぶ赤ちゃんの哺乳研究により開発されたピジョンの哺乳器は、今日ではグローバル市場においてトップブランドに成長しました。そして、赤ちゃんが生まれて最初に使うこの「哺乳器」を通じて、お客様や医療従事者の方々からの信頼を獲得しブランド力を高めていくことは、ベビースキンケアなどの哺乳器以外のカテゴリでのシェア拡大や、近年では「育児家電」や「エイジアップ(2歳以上のお子様向け商品)」などの新たな領域での事業拡大など、ピジョングループ全体の成長の原動力にもなっています。

この世界をもっと赤ちゃんにやさしい場所にするために

昨今では、世界的な出生数の減少をはじめ、原材料価格の高騰、コロナ禍を経たお客様の価値観・消費行動や育児スタイルの変化、さらには気候変動や地政学的リスクの高まりなど、当社グループを取り巻く経営環境は目まぐるしく変化を続けています。

そのような変化の激しい環境においてもサステナブルな成長力を強化すべく、当社グループでは現在、第8次中期経営計画(2023年12月期~2025年12月期)を推進しています。2025年度は本中期経営計画の最終年度として、各事業で進めてきた取り組みの成果を最大限創出し、さらなる業績の向上を目指すのはもちろん、新たに顕在化した課題に対処し、次期中期経営計画も視野に入れた成長への布石を打っていきます。

私たちピジョングループは、これからも社会になくてはならない存在として、事業活動を行うすべての国・地域において、赤ちゃんとご家族を取り巻く社会課題を解決するとともに、赤ちゃん一人ひとりが持つ好奇心と成長する力を尊重し、多様な価値観が共鳴し合う、自由で喜びにあふれた未来を創造していきます。

引き続き、当社グループが目指す「赤ちゃんにやさしい場所」の実現のために、変わらぬご支援をいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長