口唇口蓋裂の赤ちゃんをサポート（中国）
2023.08.23
ピジョングループでは、口唇口蓋裂の赤ちゃんを支援する活動を各国で行っています。今回はピジョングループの一つ、PIGEON（SHANGHAI）CO.,LTD.（以下、PSH）が長年取り組んできた口唇口蓋裂の赤ちゃんをサポートする複数の活動を紹介します。
口唇口蓋裂の赤ちゃんの状況
口唇口蓋裂の赤ちゃんは、生まれながらに口唇、口蓋、上顎等に症状があり、お母さんから直接おっぱいを飲むことが難しかったり、一般的な哺乳器では哺乳が難しかったりします。種類と重症度にもよりますが、治療がなされなければ、授乳が困難になり、栄養失調や飢餓につながることがあります。他にも耳の感染症によって難聴になる可能性や顎や歯の発育などに影響が出る可能性もあります。手術を行うことで、きれいに治すことができますが、低・中所得国の赤ちゃんやご家族は手術を受けることが難しい場合があります。口唇口蓋裂の赤ちゃんは、研究や集団によって大きな差がありますが、世界で1000～1500人に1人の割合で生まれており※１中国には240万人いる※２といわれています。このような赤ちゃんとそのご家族を支援するため、PSHでは外部団体と連携し、多角的な支援を行っています。
※１World Health Organization “Oral health” 2023年3月14日 https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/oral-health
※２中国红十字基金会 “嫣然天使基金（家庭贫困身患唇腭裂的患者）” https://new.crcf.org.cn/article/category/xiangmu_name_yanrantianshi
商品の寄贈や寄付による支援
支援の一つとして、PSHではOperation Smileや嫣然天使基金会（スマイルエンジェル基金）などの口唇口蓋裂の赤ちゃんをサポートする団体や病院に毎年多くの商品を寄贈しています。2022年は中国の団体や病院に合計約8万人民元（約160万円）相当の口唇口蓋裂の赤ちゃんのための商品、フィリピンやペルー、メキシコ、グアテマラなど海外向けに合計約6万5千ドル（約870万円）相当の商品の寄贈と寄付を行いました。これらの寄付は、口唇口蓋裂の赤ちゃんの手術や健やかな成長のために役立てられています。
認知拡大のための活動による支援
商品や資金を提供するモノの支援に加えて、PSHではセミナーやタイアップ企画、キャンペーンなどを行うことによる認知拡大のための取り組みを行っています。2021年12月には、哺乳と栄養に関する教育を行うプロジェクトをOperation Smileとともにスタートし、どんな状態で赤ちゃんが生まれても赤ちゃんが成長する力を育めるように支援をしています。また、一般消費者に口唇口蓋裂の赤ちゃんの支援について知ってもらうための活動も行っています。2022年12月には、グアテマラを中心に展開するベビー専門店bebe juguetonとタイアップし、対象商品を20ドル買うとOperation Smileに商品が寄付されるキャンペーンを行いました。2023年5月には、一般の方々からの寄付を募るサイクリングイベントを中国で行うなど、消費者の認知拡大のための取り組みを強化しています。
わたしたちは、これからも赤ちゃんとご家族に寄り添い、サポート活動を続けていきます。