売上高は前期比3.6%増の378億6百万円となり、セグメント利益は、増収や6月に実施したベビー関連用品の一部価格改定効果による売上総利益の増加、工場稼働率の改善等により、同29.9%増の25億96百万円となりました。
ベビーケアでは、基幹商品である哺乳器・乳首やベビースキンケア、販売構成比の高いベビーフード・飲料が堅調に推移しました。新規領域の育児家電も、8月に販売を開始した新モデルを含む「哺乳びんスチーム除菌・乾燥器ポチット」シリーズをはじめ、引き続き好調に推移しました。また「TABOTENZU(タボテンズ)」や「ピジョンキッズ」といった新ブランドも発表し、育児を取り巻く環境の多様化や、増え続ける共働き世帯のニーズに応じた新たな製品づくりにも取り組んでいます。コミュニケーション施策の一環として、「インスタライブ」などのSNSを活用した商品紹介や販促に加え、小売店とのプレママ・パパ向けセミナー共同開催や、医療従事者向けオンラインセミナーなど、ブランド強化施策も継続しています。
子育て支援では、事業所内保育施設等53箇所にてサービスを展開し、今後もサービス内容の質的向上を図っていきます。
ヘルスケア・介護では、「ハビナース」ブランドで販売しているアタッチメント型の食事補助具「自分で食べるミールキャッチ」などの新商品を中心にブランドの活性化を図りました。
Heart Report 2025年12月期(69期)報告書
当期の経営成果
売上高は、中国事業を中心とした堅調な販売により、前期比4.8%増の1,091億70百万円となりました。利益面では、増収による売上総利益の増加に加え、売上総利益率が前期から0.9ポイント改善したことで販売費及び一般管理費の増加を吸収し、営業利益は同8.4%増の131億58百万円、経常利益は同3.0%増の136億81百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同2.4%増の85億70百万円となりました。
事業ごとの成果
日本事業
中国事業
売上高は前期比9.9%増の429億2百万円となり、セグメント利益は増収に伴う売上総利益の伸長が販管費の増加を吸収し、同4.3%増の104億96百万円となりました。
中国本土では、ブランド露出と販促活動を強化し、現地通貨ベースでも売上高は前期を上回りました。基幹商品である哺乳器・乳首およびベビースキンケアに加え、新商品を投入してラインアップを拡充したドリンキングカップの販売が好調でした。出生数が減少する中、高月齢およびキッズを対象とした商品(エイジアップ)も、売上貢献度を着実に高めています。消費者コミュニケーションでは、TikTokの中国本土版「Douyin(抖音)」や「Redbook(小紅書)」等のSNS上でのブランド露出や、ライブコマース等のデジタルマーケティングを強化し、中国最大のECイベントである11月のダブルイレブン商戦での販売も堅調でした。
当事業が管轄する韓国および北米市場(ピジョンブランド)でも、現地販売子会社を起点にブランド強化と販売・マーケティング活動に取り組んでおり、特に北米では、哺乳器・乳首を中心にピジョンブランドの育児用品の販売が好調に推移しました。
シンガポール事業
売上高は前期比4.5%増の149億20百万円となり、セグメント利益は哺乳器・乳首の販売伸長と広口哺乳器の販売比率拡大による総利益率が改善し、同27.4%増の21億24百万円となりました。
当事業が管轄するASEAN周辺地域およびインドでは、特にオーストラリア、マレーシアなどが好調で、現地通貨ベースでも売上高は前期を上回りました。基幹商品では、高価格帯の広口タイプ哺乳器「SofTouch™」シリーズ(日本における商品名:母乳実感®)のブランドリニューアル効果で、哺乳器・乳首の販売が好調に推移したほか、スキンケア「ナチュラル・ボタニカル・ベビー」シリーズでは「おむつかぶれクリーム」が好調でした。7月に販売を開始した新商品ドリンキングカップ「StarTouch™」は、各国での露出拡大・販促に注力しました。引き続き、上位中間層以上のお客様をターゲットに、哺乳器・乳首およびスキンケアを中心に積極的な販促活動を展開していきます。
ランシノ事業※第70期よりセグメント名称を米州・欧州事業に変更。
売上高は前期比2.2%増の219億4百万円となり、セグメント利益は、増収に伴う売上総利益の増加が見られた一方、米国関税による原価への影響等もあり同12.3%減の15億17百万円となりました。
主力市場の北米では、主力商品の乳首ケアクリームや母乳パッドに加え、哺乳器・乳首の販売も大きく伸長した一方、さく乳器カテゴリでは新商品効果の一巡や競争激化の影響もあり、現地通貨ベースでの売上高は前期を下回りました。欧州市場では、各国での乳首ケアクリーム等の好調に加えて、ドイツ、ベネルクスなどでさく乳器や産前・産後ケア商品等の販売も好調に推移し、現地通貨ベースでも売上高は前期を上回りました。




