赤ちゃんの授乳支援

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考え方

私たちは、赤ちゃんをいつも真に見つめ続け、この世界をもっと赤ちゃんにやさしい場所にするために存在します。
私たちは、赤ちゃんにやさしい未来をつくるため、事業活動を行うすべての国・地域において環境負荷を減らし、赤ちゃんとご家族を取り巻く社会課題の解決をすること、新しいビジネスにも挑戦することで社会になくてはならない存在として持続的な成長を目指します。
ピジョングループの原点であり、ブランドの中核となる哺乳器・乳首、さく乳器の開発と、適切な情報や商品・サービスの提供を通じて、赤ちゃんの授乳を応援します。

ピジョングループの強み

ピジョンでは、いつでも安心して母乳育児が継続できるよう、「赤ちゃんがママのおっぱいを飲むときと同じような哺乳運動ができる」ことを目指して、哺乳器・乳首を開発しています。ピジョンは、言葉を話せない赤ちゃんの哺乳運動のメカニズムを解明するために、60年以上にわたる徹底した観察でその研究を行ってきました。赤ちゃんの口腔内で行われているさまざまな運動とはたらきは、外観を観察するだけでは分かりません。そこで当社は、赤ちゃんの哺乳中の口や喉の動きを調べるため、独自の研究観察技術を生み出しながら研究を重ねてきました。そうして、赤ちゃんの哺乳には、3つの原則が大切であることを導き出しました。哺乳器・乳首、さく乳器は、ピジョングループの原点であり、ブランドの中核となる最も重要な商品です。長期にわたる研究からの知見と競争優位性、そしてお客様からの信頼を武器に、一層強力なカテゴリとなるよう成長を目指しています。

哺乳器・乳首 基本方針

今後も、哺乳研究領域での絶え間ない努力はもちろん、販売面では機能が優れ収益性も高い広口タイプ哺乳器の販売比率を拡大していきます。中東やインドネシア等においては、当社哺乳器の市場シェアはすでに高いものの、主力商品がスリムタイプ哺乳器であるため、シンガポール事業本部を中心に、大切な赤ちゃんのために広口タイプ哺乳器の機能優位性をきちんとお客様にお伝えする活動などを通し、販売強化とともに収益性の改善につなげます。また、すでに広口タイプが一般的である中国においては、現在の市場シェアは 44%ほどですが、今後はお客様のご意見をより一層取り入れ商品開発の切り口を細分化し、将来的に市場シェア50%以上を目指していきます。

※当社のターゲット顧客内シェア、当社調べ

研究開発から生まれたピジョンの哺乳器「母乳実感」シリーズ

哺乳器の世界シェア1位(約11%※1)を誇るピジョン製品の中で、世界でも類を見ない、徹底した哺乳研究と企画・設計過程でのこだわりを商品開発につなげ、「哺乳びんはどれも同じ」というイメージをくつがえしたのが、「母乳実感®」シリーズです。
この「母乳実感®」シリーズは2002年に初代を発売して以来、数多くの赤ちゃんとご家族に受け入れられ、2010年に販売を開始した第2世代「母乳実感®」は、2020年までの11年間で約1億4,000万本、乳首単体では約2億9,000万個が世界中で販売されました。日本において「母乳実感®」シリーズは、国内の病院・産院で最も多く採用され、日本の哺乳器市場では85%以上※2の圧倒的なトップシェアを獲得しています。
中国でも商品名「自然实感」シリーズとして2000年代前半に発売以来、ピジョンブランドへの高い信頼性や商品の機能性、安全性などが中国の幅広い世代のママ・パパに支持され、中国本土において市場シェア1位を獲得しています。
そのほかの海外市場においては商品名「SofTouch™」シリーズとして発売しており、ほかのタイプの哺乳器とあわせて、ピジョンの哺乳器はインドネシア、シンガポール、タイ、ベトナムでもトップシェア※3となっています。また、ランシノ事業においても、ピジョンの「母乳実感®」をベースにした「NaturalWave® Nipples」シリーズをランシノブランドで北米および欧州で展開し、母乳育児を続けたい多くのお客様に支持をいただくなど、ピジョンの「母乳実感®」シリーズは世界各国で高い評価を得ています。

※1 母乳実感®シリーズ以外の製品を含む
※2 当社調べ(2023年12 ヵ月平均。インテージPOS全国ベビーショップ・ドラッグストア合算拡大推計値)
※3 当社調べ(哺乳器・乳首セルアウト、金額ベース)

この世界をもっと赤ちゃんにやさしい場所にしていくために

世界各地で高い評価をいただいているピジョンの哺乳器ですが、現状に満足することなく、今日もさらなる進化に向けた努力を積み重ねています。
今後ピジョンが目指すのは、必要とするすべての赤ちゃんにピジョンの哺乳器を届けることです。ピジョングループは、グローバルのベビーケア市場において未だ市場開拓の途上にあり、これからピジョンが関わることのできる赤ちゃんが、世界には大勢待っています。
一人ひとりの赤ちゃんが、その生まれ持った輝きを育みながら成長していけるよう、ピジョンはさらに研究開発を深化させ、新しいものづくりやサービスの開発を続けています。これまでご紹介したピジョンの哺乳器に対するこだわりや、徹底して赤ちゃんの哺乳運動を観察・研究し、商品開発へとつなげてきたそのノウハウや想いを具現化するだけでなく、サステナビリティの視点も考慮した新素材の研究開発や社会価値も備えたユニークなものづくり、地域性を反映した商品の開発なども展開していきます。既進出国でも、未開拓地域でも、ピジョングループには成長の余地が十分にあり、赤ちゃんのことを誰よりも考えているピ ジョンだからこそ生み出せる、こだわりの詰まった商品をより多くの赤ちゃんに届けることで、この世界をもっと赤ちゃんにやさしい場所にしていきます。