赤ちゃんの健やかな肌づくり支援

考え方・ピジョングループの強み・スキンケア 基本方針

ベビースキンケアは世界的に成長市場である一方、各市場においてグローバル・ローカルともに競合ブランドが非常に多く市場競争の激しいカテゴリです。現在の日本での市場シェア※1は約30%、中国での市場シェア※2は10%程度で、日本・中国含めすべての展開市場においてさらなる事業拡大の余地が十分あります。シンガポール事業が統括する主要国の現在の市場シェアはわずかですが、今後の成長機会には非常に期待ができるものと認識しています。エビデンスの裏付けがあり、赤ちゃんにとって最適なスキンケア ができる付加価値の高い商品ラインアップを各市場のニーズに 合わせて 開発し、迅速に投入していくことで当社ブランドの存在感を高めていきます 。

ピジョングループ では日本と中国に研究拠点を設け、赤ちゃんの肌に特化した基礎研究を数十年に渡って行っています 。日本と中国に加え、インドネシアに自社工場を持ち、その知見や技術を活かした商品化 ・量産化に向けた研究・開発に取り組むことで、競合との差別化を行っています。また、既存領域のベビースキンケアに加え、新規領域のキッズスキンケアの開発にも取り組んでいます。


※1当社調べ(インテージPOS全国ベビーショップ・ドラッグストア合算拡大推計値)
※2当社のターゲット顧客内シェア、当社調べ

具体的な取り組み・社外との協働

生まれたばかりの赤ちゃんは、大人の肌の約半分の薄さで、外からの刺激に弱い一方、汗腺の数は大人とほぼ同じであるため、汗をかきやすくなっています。さらに、生まれて3ヵ月頃からは肌を乾燥から守る皮脂が少なく、生涯で最も乾燥しやすいカサカサ肌になります。この肌バリアが未熟な時期にアトピー性皮膚炎を発症する子が多いことが分かっています。ピジョンのベビースキンケアは、赤ちゃんの肌の健康と成長の仕組みに基づき、保湿力や刺激性を考慮しながらも、皮膚バリアの健康な発育のためにバリア機能を補い育めるよう、設計しています。また、品質や安全性はもちろんのこと、スキンケアがママやパパの負担にならないよう、お客様目線でポンプの押しやすさ、洗い流しやすさ、塗り伸ばしやすさなどにもこだわっています。

2023年、スキンケア製品などの製造を担うピジョンホームプロダクツ株式会社はこれまでの第1工場、第2工場を集約した新工場を静岡県富士市に竣工しました。これまで2ヵ所に分かれていた工場を集約することで生産効率を上げ、収益向上を実現します。また、研究開発設備の拡充および開発担当者を増員することで開発体制を強化し、皮膚常在菌研究や大学との共同研究、静岡県産の植物を使った独自の原料開発など、新たな領域の拡大に取り組みます。さらに、地域に開かれた工場として、民間や官公庁など、地域の交流活動の場となるよう、2024年4月からは一般の方の工場見学も開始しました。開発・製造・検査など、商品が完成するまでの過程の解説に加え、赤ちゃんや育児について楽しく学べる体験展示を通してお客様とのコミュニケーションも充実することで、ベビースキンケアカテゴリにおける当社ブランドの存在感を高め、カテゴリの成長を目指します。

  • ピジョンホームプロダクツ株式会社

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