考え方
赤ちゃんが健やかに成長するために栄養摂取は重要です。何らかの理由で直接母乳が与えられない時は、哺乳器による授乳が必要な時もあります。当社の基幹商品でもある哺乳器と乳首は、タイ、中国、インドネシア、インド、トルコといった複数の生産拠点で、統一された設計思想と品質管理基準のもとに生産を行い、どこかの生産拠点が供給できない状況になった際にも他の拠点から供給することによって、必要とする赤ちゃんに届ける体制を構築しています。
また、地域によるし好性に違いがあるスキンケア・トイレタリー製品は、最終消費地での開発・生産を行うことで、お客様の好みや使用シーンに合わせた製品を提供すると同時に、流通にかかるコストや時間を減らし、環境負荷軽減も目指しています。
具体的な取り組み
2022年2月に開設した「Pigeon Tsukuba Engineering Center」では、当社の生産技術と品質管理に関するナレッジを当拠点に集約。さらなる生産性の向上を図るとともに、環境負荷の低減につながる新規原料や生産技術の検討も積極的に推進しています。当拠点ではグローバルに点在する生産拠点とも生産現場の課題や改善活動をタイムリーに共有し、生産技術に関わる人材の育成やナレッジの蓄積を強化することで、今後も安定的に高品質の製品を世界中に提供しています。
・ピジョンホームプロダクツ新工場での取り組み
2023年8月、主に日本向けのスキンケア製品などの製造を担うピジョンホームプロダクツは、これまでの第1・第2工場を集約した新工場を静岡県富士市に竣工しました。研究開発設備の拡充および開発担当者を増員することで開発体制を強化し、環境対応や新領域の拡大に取り組んでいます。スキンケア商品の生産には調合や設備洗浄、蒸気製造のために水を消費し、当工場においても富士山山麓の地下水を取水して利用していますが、富士市の地下水は豊富であることから慢性的な水不足に見舞われるリスクは小さいと考えています。
社外との協働
「ホワイト物流」推進運動
国土交通省・経済産業省・農林水産省が提唱する「ホワイト物流」推進運動の趣旨に賛同し、「ホワイト物流」推進運動事務局に自主行動宣言を提出しました。事業活動に必要な物流の持続的・安定的な確保を経営課題として認識し、生産性の高い物流と働き方改革の実現に向け、取引先や物流事業者等の関係者との相互理解と協力のもとで、物流の改善に取り組みます。