人材戦略
当社は、第9次中期経営計画において地域と機能の両軸での経営・ガバナンスを実行していきます。これまで地域毎・ブランド毎に分かれていた事業本部を、地域別でピジョン・ランシノ両ブランドのシナジーを生み出していく体制とし、機能に関しては、それぞれがグローバル横軸で事業戦略実現を支えていく体制としました。社員には、多様な価値観・考え方を持ちグローバルのそれぞれの国・地域で活躍している仲間と共に新しいやり方や価値創造に挑戦し、One Pigeonで当社のパーパス実現に向けて戦略を実行していくことが期待されています。当社の強みであるパーパスへの高い共感を持つ企業風土は維持・向上させつつ、中期計画実行のために必要な人材に戦略的に投資をしていくことで戦略実現の確度を上げるとともに、社員の成長とエンゲージメント向上を図っていきます。
■ 求める人材特性
当社のSpiritに沿って、第9次中期経営計画実行にあたり社員に期待する行動・マインドを定義しました。
■ 戦略の4つの柱とKPI
当社はこれまで地域毎・ブランド毎に分かれた事業本部体制で事業を推進してまいりました。当該体制により各事業本部が独立して開発・調達・生産・販売を行ってきましたが、グローバル全体最適の観点で見ると組織・人材育成・生産性等における課題が生じています。人と組織の面で中期経営計画の実現確度を高めていくために、人材戦略の柱を下図のとおり設定しました。戦略の柱に沿った施策をタイムリーに実行し、効果を測定するたに、それぞれ成果・モニタリング指標(KPI)を設定しています。
- DE&I推進: グローバルに事業を拡大していくうえでより多様な価値観・考え方をベースに意思決定できるよう、役員層のDE&Iを推進します。また、グローバルで見て劣後している日本のマネージャー層の多様性を引き上げていきます。
- People: 戦略実行を牽引するリーダーの強化・拡充のため、サクセッションプランをベースに、コアポジション候補者の個別育成を実施していきます。
- Organization: グローバルで組織最適化を図るとともに、労働生産性の向上のため、社員のデジタルスキル向上・業務プロセスの効率化等を進めていきます。
- Culture: パーパスへの強い共感は維持・向上させつつ、社員が自発的に「学び・挑戦する」風土醸成のため、社員がやりたい事に挑戦できる機会・仕組みを作っていきます。
新中期経営計画実現に向けた人材戦略の柱とKPI
戦略実行とガバナンス体制
ピジョングループは、人的資本戦略を取締役会のアジェンダの1つとして、人的資本戦略に関する議論、戦略の実行状況に関する監督とモニタリングを実施しています。
グローバルで社員と組織の状態と課題を把握すると共に、ビジネスユニット毎のガバナンスを実施していくため、ファーストステップとして各事業ユニットに人事部門の代表者をアサインしました。今後、人事部門の代表者達が参加する会議体として「People Strategy Leaders Meeting」を定期的に開催し、状況の 共有、グローバル共通の人事課題への対策 検討と実行を行っていきます。
エンゲージメント
ピジョングループは、それぞれ異なる価値観や考え方を持ち、高い専門性を持った多様な社員がエンゲージメント高くいきいきと働く事が、経済価値及び社会価値の向上につながるものと考えております。社員エンゲージメントの状態を測定するため、2023年度からグローバルでエンゲージメントサーベイを実施しています。Pigeon Wayへの共感と会社の存在意義との繋がりが、社員エンゲージメントと相関性が高いことから、Gallup社が提供するサーベイに当社の独自設問を追加しています。
2025年はエンゲージメントスコアが前年対比向上しましたが、目標としていたKPIはやや未達となりました。パーパスへの共感は高いスコアであるものの、心理的安全を測る質問に関しては伸びしろがあります。第9次中期計画期間では、社員の心理的安全を高められるような風土にフォーカスをした取り組みを強化し、より一層のエンゲージメントの向上を図っていきます。
第8次中期経営計画における【人材・組織風土】価値創造ストーリー
ピジョングループは、「赤ちゃんをいつも真に見つめ続け、この世界をもっと赤ちゃんにやさしい場所にします」という存在意義の下、事業活動を通して持続可能な社会の発展に貢献し、企業価値の向上に取り組んでおります。企業価値創造の最大の源泉は社員です。価値創造の源泉の1つである人的資本をどのように活かし経済価値と社会価値の向上に繋げていくか明示するため、価値創造ストーリー(人材版)を策定しました。重要課題(マテリアリティ)の解決のため「自己実現と成長できる働き甲斐のある会社」「人材への投資拡大」「DE&I推進」及び「自分らしく挑戦し、活躍できる環境の整備」を戦略の柱とし、8つの施策を実行しました。
第8次中期経営計画における指標および目標の実績
重要課題「存在意義実現のための人材・組織風土」の実現に向けて、各指標の維持・向上を目指した取り組みを推進しました。
※エンゲージメントの調査対象拠点は「ピジョン株式会社、PIGEON (SHANGHAI)CO., LTD.、PIGEON SINGAPORE PTE. LTD.」
※上記記載の目標値は、エンゲージメントスコアを除き、すべてピジョン株式会社
※男性の育休取得率は、厚生労働省が公表する「①育児休業等の取得割合」の算出方法より算出
※男性育休平均取得日数は、期中に子が1歳6ヵ月を迎える男性社員の平均育児休業取得日数




